どーも。筒浦です！

きょうは施工ブログです

場所は大垣市。3日前くらいに幕板がボロボロになっているお家の張替えに行ってきました

幕板？どこやねん！って方はこれを見てください↓

この図では幕板なんてないですね～。

どこかと言うとこの図で「帯板」の箇所が幕板です。建築用語って同じ部位や材料でもローカルルールで色んな呼び方するから分かりづらいですね。

僕らのエリアでは「幕板」っていう人が多いです（冷静に考えたら帯の方がしっくりくるけど）

で、今回はこの幕板がかなり傷んでたわけ。

具体的に言うと、幕板の表面の塗膜が浮いて、ぼこぼこになっていました。

ちょっとわかりづらいですが表面がぼこぼこになってるの分かりますかね？？分かりづらいですね💦
とにかくこの状態が南面の幕板全体に出ていました。

通常この状態だと塗装してもすぐに表面が捲れてきてしまいます。
ですからウチでは貼替を推奨しています。（たぶん他社さんだとカチオンとか下地を固める下塗材を使って塗っちゃうんじゃないかな～。アカンけど）
というのもウチの会社は塗装だけじゃなくて、サイディングの張替、板金工事など外壁工事全般を自社で出来るので、当然、幕板の張替など朝メシ前です。
ちなみに仲のいい塗装屋さんや工務店さんからよく外壁の張替の依頼が来ますよ～。
で、幕板張替の場合、ウチがお客様に提示する価格は2500円/ｍ～3000円/ｍです。（他業者さんだと3000円/ｍ以上になっちゃうでしょうね）

塗装だと1200円～1500円/ｍが通常価格ですからその差は1500円くらいでしょうか。
仮にお家のカベ一周に幕板が貼ってあったとしたら約40ｍ。

40ｍ×1500＝60,000円　ですね。今後20年以上の期間で考えたらそんなに大きな金額ではないですよね。

表面がボロボロになっている所に塗装をして10年持たずに剥がれてくるリスクと全く新しい材料で張り替えるのだったらどちらを選びますか？

施工手順

ということで、この前の施工の様子をお伝えしますね。

1.幕板をめくります

↑これは捲ってる最中の写真です。幕板の下はこのように1階と2階のサイディングのジョイントになっています。このジョイントに問題を抱えている家は多く、

↑本来は幕板を貼る前に捨てコーキングという防水処理をしなければいけませんがしっかり施工する業者は少なく、ほとんどの家の幕板の下はこのように穴が開いています。

で、もっとひどいところがありました

分かります？コーキングじゃなくて紙を丸めたゴミが入れてあります…….。

でね、なんでこの捨てコーキングが大事かって言うと、

この幕板の上の部分に打ってあるコーキングがすぐに劣化して雨が幕板の裏に侵入してきちゃうからです。

こんな感じで雨漏れを誘発してしまいます。
職人だったら分かりそうなモノですが、わかってて適当な事をやる職人がいるのも事実です

まあ、技術が足らないなら指導するだけですが、モラルが欠落している職人は言語同断で、ウチの職人だったら即クビです。
僕も25年間で100人以上の職人さんを見てきましたが、標準施工（施工のルール）を完璧に把握して、誠意をもって施工している人は半分もいませんからね。
特にこの幕板の捨てコーキングに関しては、まったくコーキングをしない輩もいました（20年くらい前の話ですが）

手前みそですが僕が持ってる「窯業系サイディング施工士」の資格を取得してる職人さんなら、標準施工を理解していますので安心です。（これまた人間性が良ければの話ですが）体感的には10人に1人くらいしか持ってません。
確認できるサイトのリンクを張り付けておきますね。

https://www.nyg.gr.jp/sekoushi/sekousi_list/gifu.html

ちゃんと僕の名前もありました（笑）

2.捨てコーキングします

といううことで、剥がした後のコーキング処理の写真がこちら。

これが雨仕舞（雨が漏らない施工）で一番大事。

ぐるっと打ち直しました！

3.本体工事

さて、捨てコーキングをしたら新しい幕板を貼っていきます。

使用するのはニチハのアウティという材料です。

この材料は基材の中まで色が入ってるので、色褪せしにくいから僕は重宝してます。

ウチは年間で億単位でサイディングの材料を仕入れているので安く入るんですよね～。

で、新しい幕板を貼ってる写真を載せようと思ったのですが職人さんが撮り忘れてたので残念💦
次回現場に行ったら完成写真を撮ってきて載せますね。

今日のまとめ

要は表面の塗膜が膨れてきてたら張り替えたほうが早いってこと！

そんなに高くないから、筒浦に相談してね！